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当院における治療例

重度歯周病治療例

【抗菌療法】(治療例1)
 この患者さんは20代ですでに重度の歯周病に罹患しており、同じようなケースで最後には総義歯になってしまった長期症例をみたこともあります。
Aa菌という歯周病原性の強い細菌がPCR細菌検査により検出されたため、徹底的なプラークコントロールに加え、抗菌療法(アモキシシリン+メトロニダゾール)も併せて行いました。
 初診から11年、すべての歯は保存され、健康な歯周組織を維持しています。現在遠く道北よりメインテナンス治療に来院されています(本ケースは2004年『歯界展望』(歯科ではメジャーな学術誌)に掲載されています)。

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【再生療法】(治療例2)
 この患者さんは初診時50代の男性です。現在初診から8年経過しており、保存困難と思われた重症な歯は再生療法(歯周病で溶けてしまった骨を回復させることを主な目的として行われる歯周外科処置)により長期に維持されています。
 また本ケースは歯牙移植(親知らずなど、機能していない健全なご自分の歯を、歯のないところに生着させる処置)も行っています。歯周病を抱えたドナー歯であったため、特に左下はインプラントという選択肢も考えられましたが、ご自分の歯を有効に利用する治療法を選択しました。

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【非外科治療例】(治療例7)
 初診時60代の男性で、現在初診から8年経過しています。本ケースの場合、インプラントしか治療手段を持たなければ、奥歯はおそらく10本くらい抜歯になっていると思います。しかしながら実際にはすべての歯を救うことができ(部分的には抜根あり)、70才の現在までインプラントの必要なく経過しています。

 PCR細菌検査、抗菌療法、再生療法、歯牙移植はいずれも保険給付外治療ですが、結果多くの歯を救うことができ、さらに治療例1、2、7の3名の患者さんとも、治療終了後に一箇所の再治療なく健康な状態を維持しております。

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審美治療例

(治療例5)
 歯周病治療を希望し、ご紹介にて来院された患者さんです。前医にて前歯を3本抜歯
(原因は歯周病)、義歯を装着されていました。お口の中をいつも気にして人前では手で隠しながら話をされていたそうですが、現在は大きく笑って下さる笑顔の素敵な患者さんです。重度であった歯周病(歯ぐき)もうすいピンク色に変化しています。すべてセラミックにて修復し、現在治療終了から7年経過していますが、健康な歯周組織は維持されています。





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破折歯接着保存例

(治療例3)
 右上の前歯2本はそれぞれ歯根破折と埋伏歯による外部吸収があり、通常は抜歯され 義歯が装着されてしまうケースです。 保険給付外の処置(破折歯接着保存)、保険給付外設計のブリッジではありますが、その結果45才の現在に至るまで11年6ヵ月、義歯になることなくブリッジは良好に維持されています。



 歯にひびが入ったことによる腫れと痛みで来院されたケース(治療例4)。 保険で認められている金属の土台はきわめて硬く、噛む力が加わった時土台の部分がくさびの役目を果たし、歯根のひびや割れを引き起こし易くなるという欠点があります。この患者さんの場合、歯と似たしなやかさ(弾性)があるファイバーコア(グラスファイバーの土台、保険給付外)により強固に歯と接着させた後、歯牙再植(一度抜歯しひびを修復した後、元の部位に戻して生着させる治療、保険給付外)を行いました。
抜歯をしてインプラントという選択肢もあると思いますが、患者さんはできるだけ歯を残したいという思いをもっておられました。歯牙再植後6ヵ月できれいな骨の再生を認め、抜歯することなく以前と同じように自然に噛むことができています。

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インプラント治療例

(治療例6)
 かかりつけであった前医にて3本の抜歯と左上に4本、下の左右に2本ずつ、計8本のインプラントによる再治療を打診されたそうです。ご紹介にて来院された患者さんのお気持ちを鑑み、できるだけご自分の歯は抜きたくない、外科処置は苦手というご希望を考慮した上で、すべての歯を保存、インプラントは下の左右に1本ずつ計2本とできるだけ外科的な侵襲も少ない治療をご提案しました(左上犬歯は7mm矯正的挺出後に内冠を装着)。
 当院のインプラントはインプラントのためのインプラントではなく、あくまで歯を守るためにインプラントを用いたいと考えています。残っている歯の歯周病治療がしっかりなされていないと、いずれ歯はインプラントに置き換わっていきますし、本来は残せる歯も最初からインプラントになりかねません。残っている歯とインプラントの両方を長期に維持させるために、インプラントの外科的手技のみならず、歯周病治療や咬合(噛み合わせ)全般に精通した歯科医師の力が必要であることは言うまでもありません。

 尚、セラミック、ホワイトニング、インプラント、矯正、内冠はいずれも保険給付外治療になります(→ 「自由診療について」にも患者さんの治療例がございます)。

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見えない透明な矯正装置(アソアライナー)

 アソアライナーは従来の矯正治療とは異なり、金属ワイヤーやブラケットを使わないマウスピース型の矯正治療です。そのため目立ちにくく、取り外しもできるといった非常に優れた特徴をもっています。
 「歯並びは気になるけれど、いまさら矯正の装置を付けるのは・・・」という方に最適な矯正治療です。まずはご相談下さい。

■長所
透明で目立たない
透明な装置を使うので、人に気づかれにくいというメリットがあります。学校や職場で目立つことなく矯正をすることが可能です。人前で話す職業の方には特にお勧めです。

矯正装置が取り外せる
はずしたい時にはご自分で取り外すことができます。食事や歯磨きのときにも取り外すことができるため、食べ物が装置に引っ掛かったり、歯磨きがしづらいということがなくなりました。
違和感が少ない
金属ワイヤー、ブラケットのような装置自体の異物感が少なく、「話しづらい」「口内炎がよくできる」等の不快症状がありません。
ホワイトニングも同時にできます
マウスピースの中にホワイトニング剤を入れることで、ホームホワイトニングも同時に
行うことができます。
歯科治療と並行しながら行うことが可能
アソアライナーはそのつど型を取って作り直すので、歯科治療と並行して矯正治療をすることも可能です。

■短所
適応症が限られている
奥歯の咬み合せに問題のない前歯部の叢生(乱ぐい歯)、矯正治療後の後戻りケース、すきっ歯のスペースの閉鎖などが主な適応症です。抜歯が必要なケースや上下顎の大きな不調和、歯の平行移動などは困難です。
取り外しができる
装置が取り外せることは大きなメリットでもあり、デメリットでもあります。1日17時間以上装置を着けなければ歯は早く動きません。

 

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